戦略人事とデータ活用

人事の分野は企業で一番ITが活用されていない!

「データ」を管理し活用するとき、ITというツールは大きな力を発揮します。

顧客管理や、営業管理、マーケティングの分野では、多くの企業で、仮説・検証を実行して「PDCA」を回していくために、いかにITというツールを活用し、よりよいプロセスを作り上げていこうか、ということに頭を絞ります。

しかし、対象が人事や組織になったとたんに、仮説・検証を実行して「PDCA」を回すといった発想は薄れ、「お金を生み出すシステム」ではないからという理由から、「できるだけコストがかからない」ことが優先されたシステムに、ただただデータを貯め込んでいくことで満足してしまうケースが多く見受けられます。

こうして漫然と貯め込まれたデータは、最初に明確な目的をもってグランドデザインされていないために、いざ活用!となったときに足りないデータがあったことが発覚したりします。

また、実際にデータを取り出そうとしたときに、その活用目的を考えることなく格納されていたために、使い勝手が悪く、結局、いつも手作業に頼らざるをえなくなります。

その結果、データを様々な切り口で検証したり、時系列で変化をみたり、という仮説検証の過程でどうしても行いたいようなデータ分析を、自由にできない環境に陥ってしまうのです。

これでは、せっかくデータ入力という工数をかけてデータを蓄積し、経営者の決断や将来予測のサポートをしよう、経営やマネジメントに新しい提案をしようと思っても、絵に描いた餅で終わってしまいます。

ITというツールができることには、

・ 大量データ処理
・ ロジックの再現
・ 検索・加工
・ 分析・検証
・ コミニュケーション手段
・ 場所・時間を超える手段

などがあります。しかし、残念ながら、一番目の「大量データ処理」にとどまっているのが多くの人事部門の現状です。

戦略的人事になっていくためには、ITというツールをいかに上手に使いこなしていくのかについて、日々の人事業務作業というミクロな視点だけではなく、経営・マネジメントという視点から考えていくことが求められていることを自覚する必要があるのです。

次に、具体的に、人事がITを使いこなしていくために知っておくべきことについてお話したいと思います。

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