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第13回 「 基幹人事システムの壁」を越えて、重要業務のシステム化に成功するためには?

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SUMMARY

      何故、基幹人事システムがあるのに、重要業務がサポートできていないのか?

      大企業において、基幹人事システムを導入しているにも関わらず、異動発令業務、異動シミュレーション、スキル管理、キャリア育成管理、人的資本の情報開示といった、人事の重要業務が、実は思ったようにシステム化できていないという声を多く聞きます。既に導入されているシステムでは、そうした業務をカバーするような機能が提供されているにも関わらず、です。また、解決のためにアドオン開発を実施している企業もありますが、自社向けに開発したにも関わらず中途半端なシステムかに留まっているというケースも少なくないようです。

      ■ 多くの基幹人事システムが突き当たる「壁」の正体は?
      ①実現したい業務要件と導入しているシステム構造に大きなギャップがある。
      ②人事業務特有の権限を思うように制御しきれない。
      ③変化に強い、柔軟性のあるレポート機能が不足している。
      ④部門・現場視点の「データ収集」・「情報開示」ツールが不足している。

      ■ 重要業務のシステム化に成功するために、システムに求めるべきポイントは?


      システムに求めるべきポイント
       1、柔軟で拡張性の高いデータベース基盤であること
       2、周辺システムとの高度なデータ連携に対応できること
       3、定量データを時系列に抽出する機能があること
       4、部門や従業員からの柔軟かつセキュアなデータ収集機能があること
       5、格納データを自在に出力できるレポート機能があること
       6、独自要件に対応するカスタマイズができ、必要に応じてアドオン開発もできること




大企業において、基幹人事システムを導入しているにも関わらず、重要な業務については、実は思ったようなシステム化ができてない、という声をよく聞きます。

例えば、、、
①グループ共通の基幹人事システムがあるにもかかわらず、事業部間、グループ会社間の異動発令業務に関わる工数が膨大になっている。

②適正配置のための異動シミュレーションや、スキル管理・キャリア育成管理を行いたいが、システムから出力した結果をExcel加工する作業が多く、システムを有効活用できているとは言い難い。

③関連システムからデータを集めるのに精一杯で、 自社に必要な人的資本の状況を把握できていない。

導入されているシステムでは、そうした業務をカバーするような機能が提供されていたり、アドオン開発を実施したりしているにも関わらず、こうした声が上がっています。

このように、システムが重要な業務支援に対応できない結果、担当者がExcel作成作業等に追われて、「考える」「行動する」時間が作れず、結果的には、今強く求められている人材データの高度な活用が進まない、という問題に突き当たっています。

なぜ、大きなコストをかけて導入したシステムがあるのに、このような状況に陥ってしまうのでしょうか?

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